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厚みの芸術 

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今となってはあまり意識しないが、
革製品における「厚み」というのは、
かなり重要な要素だと思っている。

基本的に単色で一つの製品を作ってはいるが、
様々な厚みの革を組み合わせて作っている。
機材の性能や、全体の重量、
部分の強度、組み立ての速度、仕入の金銭的な制約など、
厚みに対して考慮すべき要因がいくつも重なりあって、
一つの製品ができている。

革製品作りの世界に入って間もなく、
「これは厚みの芸術だ」と直感した記憶がある。
作りに精通している人間以外がこの情報に触れることは、
感覚的なモノでしかないのに対して、
作っている方は絶えず気にしているものだ。

今現在、意識していること
1,強度が必要な部分にはその負荷のレベルに応じて厚みを残す(与える)。
2,厚みが不要な部分は強度が損なわれない範囲で厚みを削る(全体の軽量化)。
3,組み立て時に無駄な工程(漉き&縫い)の発生を抑える厚みのバリエーション(コストダウン)。
4,なるべく革を仕入れなくて済むような最低限の厚みのバリエーション(仕入れの工夫)。
5,全体の重量をなるべく抑えるための厚みの関係性を保つ(強度と重量の関係の調整)。
6,豊富にアイテムが生み出せて無駄が発生しない厚みの組み合わせ(革を適切に消化しきる)。
7,高級感を感じさせる作り(処理)を選択可能にする厚みのバリエーション。

独立して間もなく自分が
何ミリの革を仕入れるべきかが分からなかった。
過去にいた環境で扱っていた厚みを
そのまま信じていいとは思わなかったのと、
単純にお金がなかったので、
そう何枚も異なる厚みのものを仕入れられなかったからだ。
それに何をどのように作るかという方向性も決まっていなかった。
制約ばかりの中で、商品を構築しなければならないことを、
いかにブランドの価値に結びつけるか、考えていた。

やっていくうちにどんどん変化していき、
どうやらSTRUOの作りにふさわしい厚みの体系が
整ってきたようだ。

一つ上げるとすれば、
「3㎜以上の厚い革は仕入れる」事だけは、
大きな前提にした。
カバンの強度にとって必要な部分(ベルト類や根革系)を
最もコストを抑え尚且つ長く使える安心感を与えるように作るためだった。
それによって、商品のラインナップやディティールの処理は
必然的に決まっていった。

「厚み」は時に高級感を感じさせる記号になるが、
その反面、機能的でないという象徴になることもある。
つまり、その使い方によって
ブランドの価値は可変的なものになるのだと言えるだろう。

ただ丈夫というだけでなく、
全体の機能性にも優れた特性を持たせるために、
この「厚み」をどう使いこなしているか。
評価の方法にしてほしいと願う。

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Posted on 2013/10/31 Thu. 20:05  edit  |  tb: 0   cm: 0  

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