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革製品作りの何に魅かれたか?パート2 

014_convert_20110705111621.jpg
記憶を遡ることは難しい。
こんなにひどく曖昧で不確かな能力はないという意識こそが、
大前提として生きているから。
過ぎ去ってしまった時間を線的に追っていくことは勘が頼りだし、
起きたことや感じたことの強弱、
順番の入れ替わり、理由の差し替えなどが平気で起きていく。

それでも僕は、この仕事の入り口が何だったかと思うと、
「革には傷がある」という
マイナス要素とも言える素材特性を、
創造的に生かしていくことに
魅了されたんじゃないか?と思い始めた。

革に傷があるという事実を理解しているか?
そのことが製品のデザインの質に如実に現れる。
つまり「革でしか作れない」
「革で作るからこそ意味がある」ものを作っているか。
簡単に他の素材で代替できるものを作っていないか。
これが現在に至るまでの価値基準の一つ。


素材を生かす。
無駄なく使う。
そのためには、自身の商品を研究しなければいけない。
一個の商品において、
または商品群において、
パーツの採り都合や売れ方を
心得たものにしなければならない。

少しテクニカルなお家事情を言えば、
革の表面の傷を入れて裁断していく。
ただし、パーツの都合に合わせて
組上がった時に視覚的に見えてこない位置に入れる。
もちろん製品を使う上で
全体の強度や寿命を損なうような採り方はしないし、
決して心理的な違和感を生じさせないことが前提。
一口に傷と言っても、
革は裏の質も見極めるのが大切だけど、
表面に傷のテクスチャーがあるだけで、
革質が丈夫で極上ってことだってある。
つまり「傷」にも色々な質があるということ。
一言でいえば適材適所。
何に使うのにも向いていない場所は捨てる。


こうして記述すると、
今ではごく当たり前のようにやっていることだし、
素材を見れば必然的にそう考えるしかないともいえることだけど、
こんなミニマムな考え方を先導するのは、
「革には傷がある」という事実なのではないか。


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category: 革製品作りの何に魅かれたか?

Posted on 2011/08/05 Fri. 23:30  edit  |  tb: 0   cm: 0  

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