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矛盾の抱擁 

特注ケースの設計職にあった時、
あるいくつかの条件を満たすようにして
仕様を決めるというのが一般的だった。

例えば、少し唐突だが、
私生活での鎌倉移住の条件は
以下のような感じだった。

1、散策も可能な歴史的な景観がある。
2、妻と自分の実家の両方に帰省しやすい立地と交通網がある。
3、あこがれと癒しを同時に手にできる。
4、都心での仕事や都心の友人と会うのに無理がない距離感。
5、時代に呼応した流行の店と昔ながらの老舗が共存して軒を連ねる街。
6、そこで一生暮らしても良いと思える。
7、生活レベルを落とさずに暮らせる賃貸物件がある。
8、工業用ミシンがふめる環境。

ここまではっきりした条件ではなく、
振り返ったとき、
漠然とこういう気持ちだったのではないかと思っている。
つまり、ほとんどが非意識的な条件だった。

これらをすべて満たしてくれる土地は正直、
探している段階では、ありえないのではないかとすら思った。
ある条件が別の条件と反発しあったり、手を組んだり、
相容れなかったり、尊重したり、蹴落としあったり、
満たすレベルに制約を課すこともあった。

高いクオリティですべての条件をゴールさせることが理想だが、
合理性と機械的な判断のみで解が見つかるほど甘くはない。
どんな土地にだってネガもポジもある。
すべての条件にいい顔をして、
一応はすべて考慮することで見つかる解は本当に理想のかたちか?

重要なことは、
優先順位をつけながら、
一つの解を選ぶことによって生じる「矛盾」を抱擁する。
襲い掛かってくる反発要素を一飲みにする。
それには、強い「力」がいるということ。
その瞬間にこそ、
創造性が試されるのだと思っている。


移住して数年たつが、鎌倉を愛している。
それが重要で、他の条件は気が付いたら
うまく満たしていたという感じだ。

これは鎌倉移住の話ではなく、
形の合成にまつわる、思考過程の話。





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Posted on 2010/11/19 Fri. 01:11  edit  |  tb: 0   cm: 0  

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