10 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 12

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

Posted on --/--/-- --. --:--  edit  |  tb: --  cm: -- 

作り手の知性は共締めに宿る 

「作り手の知性は共締めに宿る。」

これは直接手を下して創作した革の職人時代、
直接は手を下さないモノづくりをしたケース屋の設計時代に、
一つの確信となった考え方だ。

モノづくりは手をかければかけるほど、
当然情報量が多くなるので、
見た目には丁寧な印象だったり、
緻密な印象が生まれる。

しかし、作りによって心を動かすためには、
より大きなうねりを生み出すための
構造的な仕掛けを必要とする。
それが「共締め」に代表されるような造作だと思っている。

あるネジなどを締めるのに、
複数の機構的な意味合いを持たせると言い換えられるだろうか。
またはある動きが立ち上がる時に、別の動きを連動させるということ。
これは何もネジを締めるだけの動作に限ったことではない。

具体的な作りを指すこともあれば、
見に見えない「意味」や「目的」においてという場合もある。

「共締め」の利点は何点かある。
1 作業の端折りがおきるので、組み上がる時間が短縮される。
2 機構的な強度が生まれる。
3 見た目に簡素なデザイン性に直結し、魅力となり、個性となる。
4 修理しやすい、後戻りしやすい、作りをイメージしやすい構造となる。
5人から人へ伝達しやすく、記憶に適しているので保存がきく。
5 設計上、死空間を作らないで済む。
6 美しく整然と情報が構築される。
7 知覚の意表を突き、畳みかける。
8 意味や目的が同じ場所で重なり合い、力となる。
9 利益を生む。


と、こんなところだろうか。

商品の魅力にかかわる位置、つまりは「顔」で起こる共締めは、
より商品の力を増幅させる。逆に効果的な位置で起こさないと、
構造的には意味があっても
購買力を引き出すような力は生まれない。

そして特筆すべきは、見る者はこの省略のリズムを
あくまで無意識に感じ取り、
そのプロセスを追体験する力(=力動性)があるということ。
つまり自ら動き、その視座を獲得する。

新しく商品を作る際は
必ず、どこで共締めるか考えている。


スポンサーサイト

category: 作り手の知性は共締めに宿る

Posted on 2010/11/23 Tue. 17:50  edit  |  tb: 0   cm: 0  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。